ブログ 2023.02.09

厳しい冬の交通の歴史を乗り越えながら。花の名山・会津駒ケ岳とともに。

上大戸沢スノーシェッドより望む、会津駒ケ岳の美しい残雪の光景です(標高2132.4m・2018年3月24日)。

上大戸沢スノーシェッドより望む、会津駒ケ岳の美しい残雪の光景です(標高2132.4m・2018年3月24日)。

幾度もの大規模な表層雪崩を乗り越えてゆく中で、長年かけて建設されてきた会津駒ケ岳・上大戸沢(高屋敷)スノーシェッドとスノーシェルターです(2022年12月2日)。

幾度もの大規模な表層雪崩を乗り越えてゆく中で、長年かけて建設されてきた会津駒ケ岳・上大戸沢(高屋敷)スノーシェッドとスノーシェルターです(2022年12月2日)。

こちらも度重なる大規模な表層雪崩に見舞われながらも、長年かけて建設されてきた会津駒ケ岳・下大戸沢、葭ケ平スノーシェッドとスノーシェルターです(2022年12月2日)。

こちらも度重なる大規模な表層雪崩に見舞われながらも、長年かけて建設されてきた会津駒ケ岳・下大戸沢、葭ケ平スノーシェッドとスノーシェルターです(2022年12月2日)。

奥会津の最奥の山村であり、特別豪雪地帯でもある桧枝岐村。その冬の厳しさと雪とともに歩んできた歴史は、花の名山・会津駒ケ岳(標高2132.4m)とともに歩んできた冬の交通の歴史の一面もあります。小学校3,4年生の頃(昭和46、47年の頃)に見た、上大戸沢の表層雪崩の光景は、想像を絶するものでした。直径1m以上はあろうかという姫子松やブナの木などの原生林が大量になぎ倒され、風景を全く変えてしまう信じられないほどの大量の雪とともに見る光景は表層雪崩の桁違いの破壊力と凄さを見せつけられるものでした。表層雪崩のスピードは雪質と発生時刻にもよりますが、時に時速1000㎞以上にもなるといわれております。実際その表層雪崩の後の光景には言葉を失うほどの凄さがあります。当然、道路は通行止めとなり、覚えているところでは、短くても2週間くらいは全くの陸の孤島であったと思います。下大戸沢でも大規模な表層雪崩が幾度も発生し、そのたびに通行止めになり、陸の孤島になっていた記憶があります。下大戸沢の表層雪崩の光景も、とてつもない物凄い規模ものでした。今でも上大戸沢と下大戸沢のスノーシェッド・スノーシェルターを通る時、表層雪崩が発生した頃の厳しい冬の時代を思い出すことはよくあります。スノーシェッドのなかった時代の春から秋の季節は、砂利道の時代も含めて、毎朝ランニングしながら見る上大戸沢の会津駒ケ岳の自然の光景が、本当に美しい姿であったことが懐かしい記憶として心に残っております。
今の時代は素晴らしい近代的で安全・頑強なスノーシェッド・スノーシェルターのおかげで、何事もなかった場所のように平和に通行できることに、いつも本当に心より感謝しているところですし、長年スノーシェッドとスノーシェルターの建設に携わって来られた多くの人々、関係団体の皆様には本当に心から感謝の言葉しかありません。
下大戸沢は近年、残雪の春山・春スキーでとても人気のエリアになっておりますが、登山者の方々やスキーヤーの皆様には、自然条件や雪質・天候の変化の状況等には十分に気をつけていただきながら、会津駒ケ岳の美しい雪の大自然を楽しんでいただきたいと心より願っております。

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